7月16日(火) 15:50~18:00
第13回図書委員会読書会が開催されました。
今回の課題図書は『杜子春』(芥川龍之介著)です。
自己紹介と一言「お金持ちになったら何がしたいですか?」でアイスブレイクをして和やかな雰囲気で始まりました。
そして、「杜子春は二度も財産を使い果たしましたが、杜子春にどんな感想を持ちましたか?」というお題について、それぞれ自分が抱いた感想を発表しました。
共感できるところ、共感できないところ、杜子春の駄目なところ、人間らしさ、計画性がない、など様々な感想や意見が出ました。なお、今回は大学の国文学部に進学した先輩も参加してくれました。
続いて、「杜子春は仙人になる修行をしますが、みなさんなら仙人の修行ができますか?」、「杜子春は『人間らしい、正直な暮しをするつもり』と言いましたが、杜子春にできると思いますか?」などの問いについて、各々の考察を率直に述べていきました。
冒頭、校長先生の挨拶の中にもありましたが、一人で読書した場合と比べて、読書会では、人それぞれ様々なとらえ方があることを感じる機会になります。正解があるわけではなく、読む人の数だけ感じ方があり、ほかの人の感想を聞くことで、自分の視点も広がり深まります。他者の意見を聞き、尊重し、自分が感じたことも率直に伝える・・・そんな温かい空気感に包まれた読書会でした。