図書だより 平成28年度第3号(平成28年10月17日発行)
前橋育英高等学校図書委員会
図書委員会発行の図書だよりから主な記事をピックアップしてお伝えします。
☆福井和真先生から生徒へのオススメ!
『ポジティブ・チェンジ』 DaiGo(メンタリスト)著 日本文芸社
皆さんは今の自分に100%満足していますか?
『心が変われば、行動が変わる。行動が変われば・・・・』という考え方が
ありますが、人間の脳には変化を嫌う性質(ホメオスタシス=恒常性=脳を
含め人間の体は現状を維持しようとする性質)があり、努力と根性だけでは
人は変われないのです。
私自身もそうですが、あれこれ考えて結局やらない、完璧な準備をしてから
行動したい、と考える人も多いのではないでしょうか。こんな考え方も作業興奮
の原理(手を動かすなど行動をし始めると脳内にドーパミンが出ます。ドーパ
ミンは期待のホルモンと呼ばれやる気を出させてくれるホルモンです。)などを
習慣化することによって変えられます。筆者の個人的な見解ではなく心理学、
脳科学、行動経済学といった科学によって導き出された本当に変わるための
方法論がこの本には書いてあります。成績を上げたい、部活でのメンタリティー、
パフォーマンスを向上させたい人は必見です。
☆「私のすすめる一冊・3」から先生方のおすすめ本を読んでみよう!
『文人悪食』 図書委員3年 細野
文人悪食。この本、とても面白いです。「食事」とは人間の根源的な部分
だと思います。だから、その人の性格が出ます。「食べることは生きること」
つまり、人生だと思います。この本は「食事」という視点から書かれています。
今まで私は文豪たちを「高尚で堅物なおじさん」としか見ていませんでした。
彼らの人生は年表でしか見たことがなかった。ましてや性格なんてなおさら。
しかしこの作品、性格も見えてきます。実は酒乱な中原中也、偏執的な泉鏡花、
潔癖症の森鴎外。奥さんに弱い江戸川乱歩に、粗食ぶっている宮沢賢治は一日に
4合も玄米を食べているし。高尚どころか俗っぽい彼らの姿に親近感も湧いて
くるでしょう。彼らの作品が読みたくなります。
まさに、人生は小説よりも奇なり。
一度手に取ってみてはいかがでしょう。
推薦者:深澤準一先生 『文人悪食』 嵐山光三郎著 新潮文庫
*「私のすすめる一冊」は育英高校で3年ごとに発行している、先生方から生徒へのおすすめ本のガイドブックです。
第3号は平成26年に発行されました。
これは先生方のおすすめの本を読んでみようという企画です。
★新着図書案内★
図書室に入った、主な図書をご紹介。
☆図書☆
書名(著者名 出版社)
上州路の民話と諺・謎掛けの民俗を訪ねて(酒井正保/著 上毛新聞社)
「どうせうまくいかない」が「なんだかうまくいきそう」に変わる本(杉山崇/著 永岡書店)
ギリシア神話(石井桃子/編・訳 のら書店)
世界幸福度ランキング上位13ヵ国を旅してわかったこと(マイケ・ファン・デン・ボーム/著 集英社インターナショナル)
転換期を生きるきみたちへ(内田樹/編 晶文社)
オバマ大統領広島スピーチ全文 対訳版(国際情勢研究会/編 ゴマブックス)
綾瀬はるか「戦争」を聞く2(TBSテレビ『NEWS23』取材班/編 岩波書店)
ビーカーくんとそのなかまたち(うえたに夫婦/著 誠文堂新光社)
星座の神話と伝説がわかる本(宇宙科学研究倶楽部/編 学研プラス)
おしゃれ障害(岡村理栄子/監修 少年写真新聞社)
交通犯罪 悲しみの先に見えた「家族の光」(小沢克則・小沢樹里/著 リベルタ出版)
美術館の舞台裏(高橋明也/著 筑摩書房)
ブラバン甲子園大研究(梅津有希子/著 文藝春秋)
ゴジラとエヴァンゲリオン(長山靖生/著 新潮社)
見たもの全部を英語で言うトレーニングブック(長尾和夫/著 秀和システム)
ディズニーの英語コレクション5 アナと雪の女王(石原真弓/英文解説者 KADOKAWA)
アンマーとぼくら(有川浩/著 講談社)
玉依姫(阿部智里/著 文藝春秋)
カエルの楽園(百田尚樹/著 新潮社)
危険なビーナス(東野圭吾/著 講談社)
天才(石原慎太郎/著 幻冬舎)
陸王(池井戸潤/著 集英社)
コンビニ人間(村田沙耶香/著 文藝春秋)
希望荘(宮部みゆき/著 小学館)
撫物語(西尾維新/著 講談社)
ハリネズミの願い(トーン・テレヘン/著 新潮社 ・他)
☆文庫☆
書名(著者名 出版社)
変身物語 上・下(オウィディウス/著 岩波書店)
世界からボクが消えたなら(涌井学/著 川村元気/原作 小学館)
水族館ガール(木宮条太郎/著 実業之日本社)
キミと生きた時間(なぁな/著 スターツ出版)
君にさよならを言わない(七月隆文/著 宝島社)
小説君の名は(新海誠/著 KADOKAWA)
金メダル男(内村光良/著 中央公論新社 ・他)
☆今年度の読書週間は、
「前橋地区図書館担当の先生方からあなたに贈る一冊」
を特集しています。
前橋地区の高校の、図書館担当教諭、司書が、高校生におすすめする本を集めました。