図書だより　令和２年度第３号（令和２年１２月１４日発行）
前橋育英高等学校図書館　＜図書だよりからピックアップ＞

クリスマスイルミネーションがきらめく季節となりました。
今年は新型コロナウイルス感染症防止のために、いろいろなことが制限され、いつもとは少し異なる年末年始となります。
そんな中でも、みなさんに冬休みを満喫してもらおうと、図書室では「育英推薦図書２０２０」の特集をしています。図書委員がみなさんにおすすめする本です。
作品は感染症対策のため、図書室カウンター前のブックトラックで展示しています。楽しい本がたくさんありますので、ぜひ読んでみてください！
　

☆飯野　綾先生のオススメ！
『小さな習慣』　スティーブン・ガイズ(著)　田口未和(訳)　ダイヤモンド社

みなさんにはどんな習慣がありますか？毎日走ろうと思ったり、筋トレしようと思ったり、、、。やりたいことはたくさんあると思います。しかし、なかなかそれが続かないことが多くありませんか？
この本には、どんなことでも自分の習慣として身につけられるようになる秘訣が書かれています。自分がやろうと決めた習慣がなかなか定着しないのは、その習慣を始める時の目標が高すぎることが多いと言われています。習慣というものはコツコツ身につけて、抵抗なく行えるようになってくるものです。この本を読んで、私も毎日やると決めたことは習慣として身につけられるようになりました。
めんどくさいな、今日はいいかと思うのは簡単です。自分を高めていくためには、ポジティブな習慣を身につけていくことが大切です。良い習慣を身につけるために、ぜひこの本を読んでみてください。

☆冬休み貸出始まっています！
開始日　 12月10日（木）より
冊　数 　１０冊まで
返却日 　2021年１月８日（金）

☆「私のすすめる一冊・５」のおすすめ本を読んで感想を書こう！

この企画は先生方から生徒へのオススメ本「私のすすめる一冊・５」発行に連動した読書週間の特別企画で、「私のすすめる一冊・５」に掲載された本を読んだ感想を、生徒に募集しました。
先生方のオススメ本は11月末までの約1ヶ月間に１２冊貸し出されました。応募原稿３編の内、最優秀作は２年生の田口君に決定しました。

『万能鑑定士Ｑの事件簿　０』
２年　田口

この本は、先年完結した「Ｑの事件簿」シリーズの最新作です。
今作では、主人公凜田莉子が、ある画家の絵から始まる、国宝盗難の謎に挑みます。
最近実際に起きた事件を下敷きにし、「松岡ワールド」全開でお送りする作品です。
私は、このテーマ「人の死なないミステリ」を聞いたとき、正直馬鹿にしていました。しかし、この作品を読んで、それは一転して作品への賛辞に変わってしまいました。

推薦者：金子千里先生
『万能鑑定士Ｑの事件簿　０』　松岡圭祐著　角川文庫

☆ 新刊図書案内ぴっくあっぷ
書　　名 （著者名　 出版社）
【図書】 ミュージアムを知ろう　 （横山佐紀∥著 ぺりかん社）
繊細すぎてしんどいあなたへ 　 （串崎真志∥著 岩波書店）
友だちってなんだろう？　 （齋藤孝∥著 誠文堂新光社）
きちんと生きてる人がやっぱり強い　 （内海実∥著 河出書房新社）
にほん的　それは、ジミでハデなこと （松田行正∥著 河出書房新社）
悩める女子の教室で偉人が人生を語りだした　（木平木綿∥編学研プラス）
コロナ後の世界を生きる （村上陽一郎//編 岩波書店）
議会制民主主義の活かし方　 （糖塚康江∥著 岩波書店）
部活魂！この文化部がすごい （読売中高生新聞編集室∥著　筑摩書房）
図解身近にあふれる「化学」が3時間でわかる本 （齋藤勝裕//著明日香出版社）
大むかしの生きもの （群馬県立自然史博物館∥監修 講談社）
ｉＰＳ細胞の研究室　 （志田あやか∥著　　東京書籍）
こどもＳＤＧｓ （秋山宏次郎∥監修　 カンゼン）
データでわかる２０３０年地球のすがた　 （夫馬賢治∥著 日経BP）
世界の郷土料理事典　 （青木ゆり子∥著　誠文堂新光社）
アスリートのメンタルは強いのか？ （荒井弘和∥編 晶文社）
「言いたいこと」から引ける慣用句・ことわざ・四字熟語辞典　新装版
（西谷裕子∥編 東京堂出版）
ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力 （大西泰斗∥著 研究社）
文豪聖地巡礼 （朝霧カフカ∥監修 立東舎）
雨をよぶ灯台　新装版 （マーサ・ナカムラ∥著 思潮社）
楽園の烏 （阿部智里∥著 文藝春秋）
君に読ませたいミステリがあるんだ　（東川篤哉∥著　実業之日本社）
少年と犬 （馳星周∥著 文藝春秋）
半沢直樹アルルカンと道化師 （池井戸潤∥著 講談社）
異世界縄文タイムトラベル （水之夢端∥著　幻冬舎）
一人称単数 （村上春樹//著 文藝春秋）
デリバリールーム （西尾維新∥著 講談社）
この気持ちもいつか忘れる （住野よる∥著 新潮社）
業平　小説伊勢物語 （髙樹のぶ子∥著　日経BP）
武漢日記　封鎖下６０日の魂の記録　（方方∥著　飯塚容∥訳　河出書房新社）
窓から逃げた１００歳老人 （ヨナス・ヨナソン∥著　西村書店）
【文庫】花屋「ゆめゆめ」で不思議な花束を （編乃肌∥著 マイナビ出版）
小説の神様 （相沢沙呼∥著 講談社）
映画ノベライズ　弱虫ペダル （渡辺航∥原作　ＫＡＤＯＫＡＷＡ）
きみの瞳が問いかけている　 （沢木まひろ∥著　宝島社）

☆事務・遠藤邦男主任のオススメ！
「Chicken Soup for the Soul」
Jack Canfield, Mark Victor Hansen 著

チキンスープとは欧米圏で体調が優れないときに食べる、日本でいうお粥のような食事に相当するそうです。この本は邦題『こころのチキンスープ』（木村真理、土屋繁樹訳）として翻訳もされていますが、比較的平易な英語で書かれている心温まる小説の短編集です。
中でも、白血病を患いながらも消防士になる夢を持ち続けた少年「Bopsy」（実際に高校の英語の教科書に使用されています）などは、涙腺崩壊必至です。感動する話がたくさんつまった洋書を読むことで、英語の読解力の向上に繋がり、そして心が癒される一石二鳥の一冊です。
「Children Learn What They Live」という話の中に「If children live with honesty and fairness, they learn what truth and justice are.」という一文があります。これは本校の建学の精神にも通じるものがあると思います。