図書だより 平成28年度第5号(平成29年3月13日発行)
前橋育英高等学校図書委員会
図書委員会発行の図書だよりから主な記事をピックアップしてお伝えします。
☆篠原寛享先生から生徒へのオススメ!
『妖精配給会社』 星新一著 新潮文庫
ショートショート35編をまとめた1冊です。1作品あたり10ページ
くらいなので非常に読みやすくなっています。短いからと侮ってはいけ
ません。どの話も少し現実離れした世界が舞台ですが、そうした舞台で
繰り広げられる話がどこか現実にも繋がっている部分があってドキッと
します。感じ方はそれぞれですが「世にも奇妙な物語」を思ってくれると
近いのかなと思います。
ここで「ひとつの装置」を簡単に紹介します。国立の権威ある研究所の
所長が予算を流用し、今の世の中に絶対必要と主張する奇妙な装置を作り
始めたのを鑑査役に発見される、というところから始まります。所長は自らの
私財を費やし国からの資金を受け、ようやく完成したひとつの装置。ついに
お披露目された装置を前に所長が「これはなにもしない装置です」と一言。
所長はなにを思ってこの装置を作ったのか、本当になにもしないのか、ぜひ
読んでみてください。
☆「私のすすめる一冊・3」から先生方のおすすめ本を読んでみよう!
『家守綺譚』 図書委員副委員長2年 植木
先生に勧められて読んでみたこの本はとても読みやすくおもしろ
かったです。一つ一つの話が5ページから10ページ前後でいろいろな
話がたくさんあり、一つ一つ短い話になっているのでとても読みやす
かった。そしておもしろい。
掛け軸からでてくる友人、池にいた人魚、庭の木々や花などが一つの
話ごとに書かれていて読んでいてあきませんでした。私が好きなのは
一番初めのサルスベリです。主人公「私」がサルスベリを毎日撫でていると、
「私」がサルスベリに惚れられてしまうという話です。毎日のように撫でられて
いると木にも愛情などが芽生えてくるのかもしれないなと思いました。
不思議なお話でした。
推薦者:佐藤清美司書 『家守綺譚』 梨木香歩著 新潮文庫
*「私のすすめる一冊・3」は育英高校で3年ごとに発行している、
先生方から生徒へのおすすめ本のガイドブックです。
これは先生方のおすすめの本を読んでみようという企画です。
★新着図書案内★
図書室に入った、主な図書をご紹介。
☆図書☆
書名(著者名 出版社)
スマホ断食(藤原智美∥著 潮出版社)
第98回全国高等学校野球選手権記念大会 2016夏の甲子園
前橋育英高等学校硬式野球部(前橋育英高等学校)
ご利益で見る日本の神様イラスト大図鑑(日本神仏リサーチ∥著 宝島社)
一気に同時読み!世界史までわかる日本史(島崎晋∥著 SBクリエイティブ)
高校生からわかる社会科学の基礎知識(酒井峻一∥著 ベレ出版)
16歳の語り部(雁部那由多∥[ほか]語り部 ポプラ社)
発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由(栗原類∥著 KADOKAWA)
物理の勉強法をはじめからていねいに(宮内舞子∥責任監修 ナガセ)
段取りのコツ教えます料理教室のスペシャルレッスン(石原洋子∥監修 朝日新聞出版)
キャスターという仕事(国谷裕子∥著 岩波書店)
一流アスリートの食事(細野恵美∥著 三五館)
筋肉の使い方・鍛え方パーフェクト事典(石井直方∥監修 荒川裕志∥著 ナツメ社)
翻訳できない世界のことば(エラ・フランシス・サンダース∥著・イラスト 創元社)
語彙力こそが教養である(齋藤孝∥[著] KADOKAWA)
夏目漱石博物館(石崎等∥著 彰国社)
嫌われる勇気(岸見一郎∥著 古賀史健∥著 ダイヤモンド社)
幸せになる勇気(岸見一郎∥著 古賀史健∥著 ダイヤモンド社)
猫町 乙女の本棚(萩原朔太郎∥著 しきみ∥絵 立東社)
都会(まち)のトム&ソーヤ 14 上(はやみねかおる∥[著] 講談社)
コーヒーが冷めないうちに(川口俊和∥著 サンマーク出版)
夜行(森見登美彦∥著 小学館)
桜風堂ものがたり(村山早紀∥著 PHP研究所)
まく子(西加奈子∥著 福音館書店)
よるのばけもの(住野よる∥著 双葉社)
望み(雫井脩介∥著 KADOKAWA)
GOSICK GREEN(桜庭一樹∥著 KADOKAWA)
孤独がきみを強くする(岡本太郎∥著 興陽館) ・他
☆文庫☆
書名(著者名 出版社)
下克上受験(桜井信一∥著 産経新聞出版)
暗黒女子(秋吉理香子∥著 双葉社)
浜村渚の計算ノート 7さつめ(青柳碧人∥[著] 講談社)
狼と羊皮紙 新説狼と香辛料(支倉凍砂∥[著] KADOKAWA)
小説映画声の形 上・下(大今良時∥原作 講談社)
校閲ガール(宮木あや子∥[著] KADOKAWA)
楽園 上・下(宮部みゆき∥著 文藝春秋)
コンビニたそがれ堂 祝福の庭(村山早紀∥[著] ポプラ社)
百瀬、こっちを向いて。(中田永一∥著 祥伝社)
天使は奇跡を希う(七月隆文∥著 文藝春秋)
悲衛伝 (西尾維新∥著 講談社)
僕は何度でも、きみに初めての恋をする。(沖田円∥著 スターツ出版)
僕らのごはんは明日で待ってる(瀬尾まいこ∥[著] 幻冬舎) ・他
☆春休み貸し出しが3月13日から始まりました。
春休みのオススメは「2017年本屋大賞ノミネート作品」を
特集しています。
本屋さんが一番売りたい本を決める賞。大賞発表は4月11日。
どの本が選ばれるか楽しみですね!