ただ今図書室では、小特集「ビブリオバトル&18歳からの選挙権」を展開中!
今年度より、図書委員会発行の図書だよりから主な記事をピックアップしてお伝えします。
図書だより 平成28年度第1号(平成28年5月19日発行)
「The Japan Times ST」
図書室に週刊の英字新聞「The Japan Times ST」が入りました。
時事ニュースやトレンド情報などが英語で紹介されていて、日本語の解説もついています。
英語学習に役立つ新聞ですので、英語多読図書の本とあわせて、日常的に英語を読む習慣をつけてもらえたらと思います。
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茂木有希先生から生徒へのオススメ!
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『燃えよ剣(上・下)』 司馬遼太郎著 新潮文庫
―おれの名は、悪名として残る。やりすぎた者の名は、すべて悪名として人々のなかに生きるものだ。(「燃えよ剣」下巻より)―
私は、どのような物語でも史実でも、英雄と称えられる人より、悪役と蔑まれる人の生き方に魅力を感じてしまいます。彼らの生き方に、強い意志を見るからです。私と同じく悪役に惹かれてしまう方も少なくないのではないでしょうか。
「燃えよ剣」は、新選組・鬼の副長と恐れられた土方歳三の生涯を描く長編歴史小説です。幕末の動乱期を駆け抜けた彼の生涯は、力強くも美しいものでした。今でこそ人気を博している新選組ですが、歴史的に見ると大政奉還の後の彼らは賊軍(反逆者)です。
己の信念を貫いた結果として惨敗することが分かっていても、時代の波に逆らうかのように、頑なに突き進む姿にはきっと胸を打たれます。
上・下巻を読み終えた時には、不思議なくらいの爽快感と胸を焼くような熱い気持ちが押し寄せてくること間違いなしの一冊です。
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「私のすすめる一冊・3」から先生方のおすすめ本を読んでみよう!
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『夏の庭』 図書委員3年 小島
私は、今回「私のすすめる一冊・3」で紹介された『夏の庭』という本を読みました。
この本は、「死」というテーマをもとにして描かれています。小学六年生の男の子三人組は、「死」をこの目で見るために、ある老人を観察し始めます。しかしいつの間にか、老人と深く交流するようになっていきます。老人との交流による三人の心の変化を感じることが出来る作品でした。
私はこの本を読んで、改めて何気ない日々の生活がどんなに大切なものか、輝いたものかを教えられました。「死ぬ」とは恐いことではあります。しかしその死と向き合う日が誰にでも来ます。いつかは分かりませんが、その日まで、「死んでもいいと思えるほどのなにかを見つけたい」という小説の言葉を胸に、私も一生懸命生きたいと思います。皆さんも是非、目を通してみて下さい。
推薦者:大川内智世先生 『夏の庭』 湯本香樹実著 新潮文庫
*「私のすすめる一冊」は育英高校で3年ごとに発行している、先生方から生徒へのおすすめ本のガイドブックです。第3号は平成26年に発行されました。これは先生方のおすすめの本を読んでみようという企画です。
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新着図書案内
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図書室に入った、主な図書をご紹介。
【図書】
「マンガでわかるビブリオバトルに挑戦!」谷口忠大∥監修(さ・え・ら書房)
「高校生のための心理学講座」日本心理学会∥監修(誠信書房)
「歴史を味方にしよう」童門冬二∥著(PHP研究所)
「データブックオブ・ザ・ワールド(2016年版)」(二宮書店)
「たのしいあやとり大図鑑」フィグインク∥編(汐文社)
「空想科学読本 17」柳田理科雄∥著(KADOKAWA)
「解説レアメタル」(日刊工業新聞社)
「シーチキン食堂のレシピ」はごろもフーズ∥監修(宝島社)
「蚕 絹糸を吐く虫と日本人」畑中彰宏∥著(晶文社)
「朝日キーワード 2017」朝日新聞出版∥編(朝日新聞出版)
「英語で読みたい日本の名作」松崎博∥監修(ナツメ社)
「万葉集植物さんぽ図鑑」木下武司∥文(世界文化社)
「都会(まち)のトム&ソーヤ 13」はやみねかおる∥[著](講談社)
「小松とうさちゃん」絲山秋子∥著(河出書房新社)
「GOSICK PINK」桜庭一樹∥著(KADOKAWA)
「ムーンナイト・ダイバー」天童荒太∥著(文藝春秋)
「倒れるときは前のめり」有川浩∥著(KADOKAWA・他)
【文庫】
「教科書で出会った名詩100」新潮文庫編集部∥編(新潮社)
「教科書で出会った名句・名歌100」新潮文庫編集部∥編(新潮社)
「水鏡推理 2」松岡圭祐∥[著](講談社)
「カラーひよことコーヒー豆」小川洋子∥著(小学館・他)